東京理科大学では、学内の研究戦略・産学連携センターを主として、大学発ベンチャーの起業化支援を行っています。ベンチャー企業の支援を通じ、研究の活性化と高度な先端的研究成果の社会への迅速な還元を図り社会の発展に寄与するため、「学校法人東京理科大学学内発ベンチャー企業及び学内発NPO法人の支援等に関する規程」を制定しています。その内容は、創業期のベンチャーの三大課題といわれる、資金・人材(経営者)・マーケティング力の不足を補うことを主としています。
このうち、高橋治教授(1989年卒)は各方面からの期待の元、㈱サイエンス構造を2017年7月に設立しベンチャー企業として支援を受けております。業務内容は、建築構造設計・監理、耐震・免震・制振部材の開発・販売・維持管理、防災ソリューション販売を中心に研究室の研究成果を実践する橋渡しをしております。2019年には理科大修士2名を新入社員として組織の仲間に加え、現在は理科大OB・OGを中心に社員8名、嘱託7名のそこそこの組織に成長してまいりました。
その業務の一例としては、㈱三誠AIR断震システム(代表取締役社長 三輪富成 1973年卒)の業務を支援して、世界で初めて空気浮上免震建物の国土交通省大臣認定を取得しました(認定番号:MNNN-11246)。